技術情報

モータ動力

P/V = 撹拌機のモータ動力(kW)/ 撹拌容量(m3

単位撹拌容量あたりの撹拌機モータ動力の値であり、撹拌強度を概算で判定する場合に使用。
単純な液−液撹拌においては、P/V = 0.2程度。凝集などの弱い撹拌には、P/V = 0.1 〜 0.15程度。
高分子の溶解や粘度が高い場合、強撹拌にしたい場合はP/Vを大きくする。
※撹拌目的、撹拌容量や羽根径・羽根段数・回転数によって撹拌能力が異なる為、上記は参考となる。
P/Vが小さいと十分な撹拌強度が得られず、P/Vが大きすぎると撹拌強度が強くなりすぎて軸振れなどの問題を引き起こすため、使用条件・撹拌目的などを確認し適正な選定を行う必要があります。

理論排出量

@ Q/V = 理論吐出量(m3/min)/ 撹拌容量(m3
A(Q/V)・t = 単位時間あたりの理論循環回数(min-1)× 滞留時間(min)

@は単位時間あたりの理論循環回数、Aは滞留時間内の理論循環回数で、撹拌能力の判定に使用。
単純な液−液撹拌においては、Q/V = 1〜1.5程度。
※撹拌容量が大きくなるとQ/Vは小さくなる傾向である為、一概には言えない。
標準的には(Q/V)・t = 15〜20程度。
※羽根径の3乗に比例する為、同じ動力でも回転数を低くし羽根径を大きくすると吐出量は増加する傾向にある。
Q/VもP/Vと同様に、小さいと十分な撹拌強度が得られず、大きすぎると撹拌強度が強くなりすぎて軸振れなどの問題を引き起こすため、使用条件・撹拌目的などを確認し適正な選定を行う必要があります。

羽根先端速度(周速)

羽根先端速度(m/s) = 円周率 × 羽根径(m)× 回転数(s-1

撹拌羽根の先端部分における速度で、せん断能力(フロックの破壊防止など)の確認や空転の可否を判断する場合に使用し、羽根形状により適切な範囲があります。
液性状や使用薬品などの条件により変わりますが、フロック形成では羽根先端速度 = 2m/s程度。
空転される場合も羽根先端速度 = 2m/s程度以下とし、安定性を上げる為に、羽根枚数を3〜4枚のピッチドパドルとする。
羽根先端速度が低すぎると十分な撹拌効果を得られず、高すぎるとフロックを破壊してしまったり、空転を行う場合に軸曲がりなどの問題を起こす恐れがあります。

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