技術情報

凝集剤について

凝集剤はその名の通り、水中に分散した物質を凝集させるために使用される薬品です。原水に含まれるコロイド粒子は凝集剤を使って凝集させて、ろ過や沈澱を利用して除去します。
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河川水や地下水に含まれるコロイド粒子として、シルトなどの無機粘土が代表的ですが、地下水の場合は原水のシリカと鉄が結合することで分散した水酸化鉄、フミン質などの有機物もコロイド粒子として存在します。これらはアンスラサイト、ろ過砂やフェロライトシリーズでも物理的に除去できないため、処理水に流出します。そのため、ろ過塔手前で凝集剤を注入し、コロイド粒子をろ過材で捕捉できる粒子まで凝集剤を橋渡しとして成長させてろ過を行うことで処理水への流出を防止します。

水道で使用される凝集剤は様々ありますが、主に硫酸アルミニウム(硫酸バンド)、ポリ塩化アルミニウム(PAC)のアルミウム系凝集剤と硫酸第一鉄、塩化第二鉄やポリ硫酸第二鉄の鉄系凝集剤の2種類に分かれます。

一般的に安価で取り扱いやすく、凝集性の高いポリ塩化アルミニウム(PAC)が使用されていますが、近年はアルミニウムとアルツハイマー症発生との関係が懸念されており、鉄系の凝集剤を使用しているケースも見られていますが、凝集剤の注入量が適正であれば処理水にアルミニウムが流出することはないため、事前に凝集剤の適正な注入量を把握しておく必要があります。

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