技術情報

pH電極について(Q&A)

pH電極に関するQ&Aをご紹介します。


温度によってpH値が変わるのは何故ですか?
一般的に温度が上昇するにつれてpH値は下がります。これは温度が高くなることで水の解離が進み、水素イオンが増えるためです。ただ実際の様々な水のpHはそこに溶け込む物質変化に依存するので、温度が上昇してpH値が上がる場合もあります。また、pHガラス電極に流れる起電力は温度によって若干変化しますので水質のpHとは別に、pHガラス電極そのものも温度変化により指示するpH値が変化します。これに付いては温度補償機能付きを選択することで温度変化による指示誤差は補償されます。

流通型電極で流通時と停止時でpHが大きく変動してしまいます。
流通管路に掛かっている圧力が0.15MPaを超えている場合、pHセンサは正常な測定ができなくなる恐れがございます。減圧してご使用ください。

pH校正液の使用期限はありますか?
弊社の校正液には期限についての記載はありませんが、開封から3ヶ月以内での使用と、未開封でも冷暗所に保存している場合に限り1年間は使用可能としております。またビーカーなどに取って一度使用した標準液は元に戻さずに使い捨てとして下さい。常に新しい標準液をご使用下さい。

導電率が低い水で測定できますか?
弊社標準タイプでは10mS/m(100μS/cm)以下での測定は、反応が極端に鈍くなり適しておりません。オプション仕様の高感度タイプでは測定可能ですが、ある程度の指示誤差は出てしまいます。

pHセンサをpH計につなげると、pH14.0と表示されて点滅してしまいました。
接続ミスが考えられます。G(ガラス電極)端子とR(比較電極)端子が逆になっている、またはG端子がGnd(接地アース)端子に接続されているなど。その他の要因としましては、G端子の断線やpH専用延長ケーブルの端末処理不備などが考えられます。またpH専用延長ケーブル以外の一般的なシールドケーブルをご使用されますとpH測定信号の伝送に影響が出て、表記のような状態になる場合がありますので、センサーケーブル延長の際には必ずpH専用延長ケーブルと専用中継ボックスをご使用下さい。

延長ケーブルでどれだけ延長可能ですか?
弊社pH専用延長ケーブルでは2芯ケーブルで最大で100mまで、4芯ケーブルで最大50mまで延長可能です。ただし、pH電極の型式によっては中継BOXに非対応のものもありますので、詳しくは弊社までお問い合わせください。

延長ケーブルが長すぎました。任意に切断して使用しても良いですか?
使用可能ですが、弊社pH電極取扱説明書(P.9)などをご参照して頂き、確実に端末処理を実施してご使用下さい。特に2芯ケーブルの場合は、G端子となるところの導電性プラスチックは完全に除去して下さい。この導電性プラスチックが除去されておらずG端子金具部分に接触していますとpH測定に影響がでますのでご注意下さい。

延長ケーブルが短すぎました。継ぎ足して使用しても良いですか?
使用できません。pH測定では高絶縁が要求されるため、ケーブル同士を継ぎ足した部分で絶縁が低下してpH測定に影響がでます。pHケーブル延長の際は必ずpH専用延長ケーブル1本ものをご使用下さい。

高温仕様のpH電極は何度まで対応可能ですか?
最高80℃までとしています。80℃以上でのご使用は、pH電極の寿命が数ヶ月単位になるなど極端に短くなりますのでお奨めできません。

pH電極浸漬型ホルダーは最長何mまで対応可能ですか?
標準2mまでの対応としています。特殊対応として2m以上(2.5m以下)の製作は可能ですが、pH電極メンテナンス時などで取扱いが面倒となりますのでお奨めできません。

測定槽の水位が渇水状態となりpH電極先端が大気中にしばらくありました。問題ありませんか?
基本的にpH電極先端は常に湿潤状態でなければなりません。pH電極先端が大気中にあった場合、その期間にもよりますが、乾燥状態が長期間ですと、pH電極内部のKCL内部液が乾燥状態となり、pH測定に影響が出ます。測定槽の水位が渇水状態になってもpH電極先端は水に浸かっている状態となるように取付位置などご考慮下さい。

pH電極予備電極を購入しました。保管方法を教えてください。
pH電極は乾燥状態にあることが問題となりますので、工場出荷時に付いていますpH電極先端のゴムキャップ(黒)に十分な水(純水が望ましい)が入った状態で保管してください。

pH電極予備電極を購入しましたが、ゴムキャップシール部分から白い結晶がにじみ出ています。不良品ですか?
不良品ではありません。白い結晶はpH電極内部のKCL結晶です。新品の状態であってもpH電極の構造上、稀に少量のKCL内部液が流出し結晶化したものです。そのままご使用頂いて問題ありません。

pH電極/TP101型のKCL内部液が消耗してなくなりました。内部液の補充は可能ですか?
弊社ケミパック型pH電極/TP101型は内部液密閉型ですので、補充はできません。新たに予備電極を購入して頂き、pH電極を交換してください。


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